札幌から2時間、旭川からは30分ほどで行くことができる比布町は、道北、道東を目指すライダーにとっては絶好の中継地点。

最北端、最東端を目指し、やる気に満ち溢れているライダーが英気を養う場所として、比布町は最高の土地です。

今回は、そんな比布町から、道北、道東へ向かう時におすすめの観光スポットを紹介していきます。道北は稚内方面、道東は知床、根室方面の観光スポットを、それぞれ分けて紹介します。

比布町の魅力については、こちらの記事も参考にしてください。

【道北】比布町から稚内市までのおすすめ観光スポット

まず紹介するのは日本最北端である稚内市までの観光スポット。

「バイクで日本の最北端へ行く」という言葉は、ライダーにとってロマンあふれる言葉です。北海道の広大な大地を抜けて、最北端にたどり着いた時、その達成感は計り知れないものとなるでしょう。

比布町から、そんな最北端に向かうまでに訪れられる観光スポットを紹介します。

稚内市周辺の観光スポットにフォーカスした記事もあります。

観光スポット①　美深温泉

旭川市と稚内市の中間に位置する美幌町の温泉です。「飾らない温泉」として道民に愛される美深温泉。シンプルな内装と、ゆったりくつろげる温泉には、ライダーの間でも定評があります。

450円という、比較的安価で温泉に浸かれるといったことも魅力の一つです。

観光スポット②　美深チョウザメ館

美深温泉に隣接したところにある美深チョウザメ館。様々な大きさ、様々な種類のチョウザメを無料で鑑賞できます。

また、100円でチョウザメのエサやり体験をすることも。そこまで大きな博物館ではないため、旅の途中でふらっと訪れるには最適なスポットとなっています。美深温泉に浸かった後は、チョウザメを見て楽しみましょう。

観光スポット③　宮の台展望台（豊浦町）

宮の台展望台は、豊浦町の小高い丘の上に立つ展望台です。高さ5.1Mの展望台からは、日本屈指の湿原であるサロベツ原野を広く見下ろすことができます。天気がいい日には、遥か遠くにそびえる利尻島富士を見る事ができるかも。

観光スポット④　道の駅　絵本の里・剣淵

「絵本の里」として町全体のPRを行っている剣淵町。大人でも楽しめるような絵本を、自由に手に取って読むことができます。

また、約40種類もの手作りパンが売られているのも特徴の一つ。ツーリングの途中、ゆっくりと立ち止まって、絵本で心を落ち着かせるのも良いかもしれません。

観光スポット⑤　オロロンライン

オロロンラインは、比布町から稚内市に向かう途中で通ることのできる、海沿いの道です。

オロロンラインは、北海道に来たライダーなら一度は通っておきたい道でしょう。

地平線までずっと続く、長くまっすぐな道。信号や障害物など、行く手をはばむ人工物は何もありません。視界に広がる雄大な自然を楽しみながら、思いのままにバイクを走らせることのできる、そんな道が、オロロンラインなのです。

またオロロンラインの道中には、「千本ナラ」「黄金岬海浜公園」「オトンルイ風力発電所」「サロベツ原野」など、見どころが沢山あります。

オロロンラインの観光スポットについてまとめた記事もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

【道東①】比布町から知床までのおすすめ観光スポット

次に紹介するのは、道東の知床半島を目指すルート。

アイヌ語で「地の果て」を意味する知床には、人の手にかからず、太古の時代から保存された自然環境が広がっています。2005年にはその希少性から世界遺産にも登録されました。道中の観光スポットをじっくり味わいながら、「地の果て」に向けてバイクを走らせていきましょう。

観光スポット①　北海道アイスパビリオン

比布町から数十キロバイクを走らせ行くことができる「北海道アイスパビリオン」。「氷の博物館」と銘打たれたその施設では、春夏秋冬いつでも、北海道の「寒さ」を体験することができちゃうんです。

マイナス20度に保たれた「アイスホール」では、氷で作られたトンネルや25年の歳月を費やして作られた氷柱群を、幻想的な音と光の中で楽しむことができます。

また記録上の日本最低気温である-41℃を体感できるコーナーや、クリオネを鑑賞できるコーナーなど展示はさまざま。外の暑さに打たれて疲れた時は、アイスパビリオンで白銀の世界を体験してみませんか？

観光スポット②　銀河の滝・流星の滝

比布町から北見市に向けて、自然の中をバイクで走っていると見えてくるのが銀河の滝と流星の滝。24kmにわたって続く断崖絶壁を流れ落ちる滝の優美な光景には、思わず嘆息してしまいます。

「銀河の滝」は日本の滝百選にも選ばれています。壮大なスケールで断崖を落ちていく滝を、2つ同時に楽しむことができる名スポットです。

観光スポット③　北の大地の水族館

北の動物水族館は、北見市から少し離れたところにある淡水魚の水族館。そのキャッチコピーは、「日本初と世界初のある水族館」。

「日本初の展示」となったのは、「滝つぼの水槽」。ドーム状の水槽を下から見上げると、上から落ちてくる滝の激流の中で生きる魚の生態を見ることができます。

また、「世界初の展示」となったのは「冬に凍る四季の水槽」。北海道の寒冷な気候を利用して、凍った川面の下で泳ぐ魚の姿を展示しています。暖かい季節には、渓畔林の光景が再現されています。

また、「幻の魚」と呼ばれるイトウを展示していたりと、小さいながらも魅力にあふれた水族館となっています。

観光スポット④　国道334号線（知床横断道路）

国道334号線（知床横断道路）は、世界遺産に認定されている知床半島を、東西に横断する道路です。

全長27.4kmのこの道路の魅力は、なんといっても知床の山々とオホーツク海を一望できる景観にあります。知床連山の山並みや、日本百名山の一つである「羅臼山」、360度に開けた知床の自然を、ワインディングロードに沿って余すことなく楽しむことができます。

天気が良ければ、峠の頂上から北方領土である国後島が見えるかも？ぜひ、晴れた日に訪れてみてくださいね。

知床半島のおすすめグルメ情報はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

【道東②】比布町から根室市までのおすすめ観光スポット

北海道の最東端に位置する根室市は、「朝日に一番近い街」として有名です。オホーツク海に隣接するこの街の周辺には、北海道ならではの大自然が広がります。

そんな根室方面に行く途中にある観光スポットを紹介します。

観光スポット①　屈斜路（くっしゃろ）湖

屈斜路（くっしゃろ）湖は、国内有数の大きさを持つ自然豊かな湖です。名前の由来はアイヌ語で湖や沼の終わりを指す「クッチャロ（のど元）」から。

火山活動によって生まれたこの湖は、水質がとてもいいことで有名です。なんと水量の8割は湧き水なんだとか。

火山活動の名残からか、湖畔にはたくさんの温泉が湧いています。綺麗な湖を楽しんだ後は、温泉につかってみるのもいいですね。

観光スポット②　釧路湿原

釧路湿原は釧路市を中心に4つの町村に広がる湿原です。その大きさは2万8000ヘクタール。実はこの大きさ、東京23区が全て収まってしまうほどのスケールなんです。

釧路湿原には、多種多様な動植物が生息しています。特に、天然記念物のタンチョウが生息していることで有名です。その貴重さから、釧路湿原は1980年に、湿地として日本で初めてラムサール条約に登録されました。

パノラマビューを眺められる一周2.5kmほどの散策路、「湿原展望台遊歩道」で大自然を楽しむのがおススメです。観光のベストシーズンが6~7月と、バイクシーズンと被っているのもうれしいところ。

観光スポット③　野付半島

知床と根室のちょうど真ん中のところにあるのが野付半島。全長26kmの日本一の砂嘴（さし）です。砂嘴とは、砂が海流によって運ばれ堆積することでできる地形のこと。

砂嘴によって囲まれた部分である「野付湾」では、様々な動物が生息しています。釧路湿原と同様、ラムサール条約にも登録されています。

名前の由来はアイヌ語の「ノッケウ（下あご）」。形がクジラの下あごに似ているところから名付けられたのだとか。

観光スポット④　北太平洋シーサイドライン

北太平洋シーサイドラインは、根室から十勝までの、300キロ以上にもおよぶ海沿いの道の総称です。海沿いの絶景を楽しみたいライダーにおすすめです。

その「北太平洋シーサイドライン」の中でも、根室に向かう道中の釧路、厚岸、浜中町を通る部分が「岬と花の霧街道」として有名です。海を高い崖の上から見下ろしたり、切り立った崖を見ながら走ることのできる、壮大なツーリングルートとなっています。

根室半島のおすすめグルメ情報はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

まとめ

以上、比布町から道北、道東へ向かう時におすすめの観光スポットを紹介してきました。稚内方面、知床方面、根室方面と、どこを選んでもバイクで走るには絶好のルートとなっています。

「道東か道北か、どっちに行こうか迷う…」というライダーさんは、一度道東、道北どちらも目指せる比布町を訪れてから、決めるのでもいいかもしれませんね。

比布町の魅力、道東、道北への「アクセスの良さ」についてはこちらの記事でも紹介しているので、ぜひご覧ください。