旭川の風物詩「旭川冬まつり」の魅力と楽しみ方を紹介
旭川観光 2022年11月18日豊かな自然と美味しい食べ物が魅力的な土地、北海道。北海道と言えば、雪に覆われた冬の景色をイメージする方も多いのではないでしょうか。
そんな雪国・北海道の冬のイベントとして有名なのは「さっぽろ雪まつり」。世界中から200万人の観光客が集まる大規模なイベントであり、巨大な雪像やプロジェクションマッピング、ライブやスノーボードのジャンプパフォーマンスなどが例年開催されています。
しかし、そんなさっぽろ雪まつりと同時期に行われているイベント、「旭川冬まつり」についてはご存じではない方も多いのではないでしょうか?
さっぽろ雪まつりに並び立つイベントとして、近年注目が集まってきている旭川冬まつり。この記事では、その概要や魅力をたっぷり伝えたいと思います!北海道の新しい冬の楽しみ方として、旭川冬まつりをチェックしてみてください!
楽しみ方がたくさん!「旭川冬まつり」の魅力5選!
札幌に次ぐ北海道第二の都市として有名な旭川。そんな旭川で開催される旭川冬まつりは、近年さっぽろ雪まつりに負けないくらいの大規模なイベントとなっています。
開催時期は2月の上旬~中旬ごろ。さっぽろ雪まつりと同時期に開催されるため、両方参加する人も毎年いるのだとか。
2021年、2022年度の回は新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて完全オンラインでの開催となっていましたが、2023年度は対面での開催が決定しています。
(2023年度の旭川冬まつりは、2月7日~2月12日の期間で開催します。なお、スケジュールや開催方式に関しましては今後変更される可能性があるため、最新の情報は公式HPをご覧ください。)
毎年100万人以上が訪れる旭川冬まつり。ここではその魅力を5つに絞って紹介したいと思います。
魅力① 大迫力!過去にギネスにも登録された巨大雪像!
旭川雪冬まつりの魅力としてまず取り上げたいのは、大迫力の巨大雪像です。
旭川冬まつりでは毎年、目の前の視界を全て埋めつくすほど巨大な雪像が展示されます。陸上自衛隊第二師団の方が中心となって、約一か月もの期間をかけて作成するこの巨大雪像目当てに、毎年多くの方が祭りに訪れます。
実は、旭川冬まつりの雪像は過去に「世界一大きな雪像」としてギネスブックに掲載されました。
1987年(昭和62年)に作られたメインの雪像「ガリバー城」は、世界一大きな雪像として当時のギネス記録に認定されました。しかしそれで終わらないのが旭川雪まつりのすごいところ。その7年後の1994年に作られた、韓国のお城「華城」をモチーフにした雪像で、自身が打ち立てた記録を更新しています。
なぜこんなに巨大な雪像を作ることができるのか?
その理由は、旭川の気候の特徴にあります。旭川は、北海道の中でも特に雪の多い土地です。内陸部で気温が下がりやすく、かつ北海道を中心で分断する山脈、大雪山系の麓にあることから、雪雲が集まりやすく、一度に多くの雪がつもりやすい「豪雪地域」となっています。
旭川冬まつりが巨大な雪像を作ることができる理由は、旭川が「雪の積もりやすい土地」であることに関係しています。沢山の雪が積もるからこそ、雪像に使える雪も増えるということですね。これは、都市部の積雪量が少ない札幌で開催される、「さっぽろ雪まつり」にはない大きな魅力となっています。
また、雪像のデザインは冬まつりの始まった1960年から毎年変わっており、「思いを込めて心ひとつに」(2020年)「夢の動物園」(2017年)「ふるさと再考」(2011年)など、決められたテーマに沿ってその年ならではの雪像が制作されています。
(公式サイトでは過去60年の雪像を見ることができます。)
そして、メインの巨大雪像の周辺には、市民のグループが製作する小雪像が立ち並びます。合わせて楽しんでみてくださいね。
魅力② 子どもが楽しめる10種以上のアクティビティ
旭川冬まつりの二つ目の魅力は、10種類を超える様々なアクティビティが楽しめるところです。
雪だるま制作、巨大迷路、ミニ列車など、子連れの方でも気軽に楽しめるようなアクティビティがある一方で、「雪上自転車」と呼ばれる新感覚な乗り物「スノースクート」、トラックのタイヤに乗って雪を滑る「チュービング」、「馬そり試乗」などの、雪国ならではの本格的なアクティビティも揃っており、一緒に行く人や人数に合わせていろんな楽しみ方ができるようになっています。
そんな多種多様なアクティビティの中でも、毎年人気を集めているのが、全長100Mにも及ぶ巨大な氷の滑り台「ぶんぶんスライダー」。開場を一望しながら、氷上をハイスピードで滑り落ちる快感は、ぜひ体験してみて欲しいです!
魅力③ ラーメンからスイーツまで勢ぞろい!地元の新鮮な味が楽しめる食の祭典「冬マルシェ」
旭川冬まつりの魅力の3つめは、会場内で開催される食の祭典「冬マルシェ」です。
「冬マルシェ」では地元の飲食店や土産物店の屋台が一か所に集結。ザンギ(から揚げ)、クラムチャウダー、コロッケ、やきとり、チュロス、チョコバナナなど、主食/軽食/スイーツを問わず、美味しい食べ物がずらりと並んでいます。
塩ベースのスープが美味しい旭川ラーメン、肉汁がたまらないホルモン、大雪山系の新鮮な素材を用いた地ビールなど、屋台の中には旭川らしい飲食店も見ることができます。寒空の下で食べる、地場産の新鮮な料理は美味しいこと間違いなしです。
魅力④ 豪華ゲストも!無料で楽しめるステージパフォーマンス
旭川冬まつりの魅力の4つめは、「ステージパフォーマンス」です。
旭川冬まつりのメインの雪像前にはステージが設けられ、期間中様々なイベントが開催されます。ステージで行われるパフォーマンスは音楽、舞踏、ラジオ番組の公開録音など様々。
パフォーマンスの中でも人気なのは、お笑い芸人のトークショーです。2008年に小島よしおさんをゲストに招待したことをきっかけに、旭川冬まつりでは毎年有名なお笑い芸人
がゲストとして訪れています。
過去のゲストは以下の通り、毎年、流行した旬のお笑い芸人が参加していることがわかりますね。(2021、2022年度はオンライン開催のためゲストなし)
2008 | 小島よしお |
---|---|
2009 | 狩野栄考 |
2010 | 東京03、ゆってぃ |
2011 | ガチャピンとムック |
2012 | GLIFE EDGE(ミュージシャン) |
2013 | 小島よしお、スギちゃん |
2014 | 錦野旦(歌手) |
2015 | やしろ優 |
2016 | とにかく明るい安村、どぶろっく |
2017 | 永野、ホリ |
2018 | ブルゾンちえみwithB |
2019 | ANZEN漫才 |
2020 | りんごちゃん(ものまね芸人) |
2023年度のゲストはまだ発表されていません。今後の情報に期待ですね。
魅力⑤ 夜はロマンチックな別世界!夜の雪像ライトアップ&プロジェクションマッピング
旭川冬まつりの魅力の5つめは、夜の雪像ライトアップ&プロジェクションマッピングです。
旭川冬まつりの開催期間の夜には、会場内の雪像がライトアップされます。同じく雪像のライトアップを行う「さっぽろ雪まつり」の雪像は純白の美しさを見せますが、「旭川冬まつり」の雪像はきらびやかに着色されており、違った輝き方を楽しむことができます。
また、祭りの初日に行われる「オープニングショー」、そして期間中の土日にはプロジェクションマッピングに合わせて花火が打ち上げられます。光と音と雪の調和によって生まれる、雪国ならではの幻想的な空間をぜひ楽しんで頂きたいです。
以上、旭川冬まつりの魅力を5点ほど紹介してきました。まとめると以下の通りです。
- 魅力①:圧巻の巨大雪像
- 魅力②:誰と行っても楽しめる10種以上のアクティビティ
- 魅力③:食の祭典・冬マルシェ
- 魅力④:豪華ゲストによるステージパフォーマンス
- 魅力⑤:雪像のライトアップ&プロジェクションマッピング
沢山の魅力を持ち、年々盛り上がりを増しているのが旭川冬まつりです。まだまだ伝え足りないことが沢山あるので、「もっと詳しく知りたい!」という方は公式HPもぜひご覧になってください。
旭川冬まつりの公式HPはこちら。
旭川冬まつり公式サイト (asahikawa-winterfes.jp)「旭川冬まつり」への行き方
旭川冬まつりの会場は、旭川駅から2kmほどの場所にある「旭橋」の近くにあります。
ここでは、旭川冬まつりへのアクセスを「旭川駅からのアクセス」「札幌からのアクセス」「関東圏からのアクセス」の3つにわけて紹介したいと思います。
旭川駅からのアクセス
旭川駅から冬まつりの会場に行くには、「無料シャトルバス」を利用するのがおすすめです。イベント期間中、旭川駅と会場を結ぶシャトルバスが15~30分間隔で運行しています。その日が平日か週末かによって、毎年運行スケジュールが変更されるため、HPなどで運行情報を確認してみてください。
なお、イベント期間中のシャトルバスは大変混み合うため、人ごみを避けたい場合はタクシーを使ったり、徒歩で会場に向かうことをおすすめします。
タクシーだと約10分で到着し、会場内のタクシープールまで乗り入れることが可能です。なお、料金は600円程となります。また、徒歩だとおよそ25分ほどかかりますが、途中、同時開催している「世界氷像大会」を合わせて楽しめます。
札幌から訪れる場合
札幌から訪れる場合は、JRを利用しましょう。札幌から旭川まで、普通列車で2時間半ほど、特急を使えば1時間半ほどで行くことができます。(普通列車の価格は3000円、特急だと5000円程度かかります。)
札幌駅から旭川まではバスでも行くことができ、そちらは2時間程で到着します。(料金は2000円弱です。)
車で行く場合は高速を使って1時間半(2600円)、下道で2時間半で行くことができます。
関東圏から訪れる場合
関東圏から訪れる場合は、「旭川空港」を利用するのがおすすめです。
羽田から旭川まで、毎日10本ほどの便が運行しており、だいたい1時間半ほどで到着します。空港からは「ふらのバス」を使って旭川駅にいくことができます。所用時間は40分ほど、料金は700円程です。
車でくる人は【注意】
旭川冬まつりの会場には駐車場がありません!近くのコインパーキングや旭川駅前にある駐車場をご利用ください。また、土日限定で旭川市役所の駐車場が無料開放されますのでそちらも利用してみるといいかもしれませんね。
「旭川冬まつり」へいくときの服装
旭川冬まつりに行くときは、とにかく防寒対策をばっちり行う必要があります。
冬まつりの行われる2月、旭川は大変冷え込みます。気温は氷点下を下回るのが当たり前で、日によっては-20℃近くまで冷え込むことも….。
参考までに2022年度の2月の旭川/札幌/東京の気候を比べた表をご覧ください。旭川は、東京はもちろんのこと、同じ北海道にある札幌よりも、極端に冷え込むことが数字から分かると思います。
旭川 | 札幌 | 東京 | |
---|---|---|---|
平均気温 | -5.6℃ | -2.2℃ | 5.2℃ |
最高気温(平均) | -1.2℃ | 1.0℃ | 10.5℃ |
最低気温(平均) | -10.2℃ | -5.6℃ | 1.1℃ |
合計降雪量(cm) | 103 | 141 | 2 |
降雪日数(日) | 28 | 26 | 4 |
降雪日数が多いのも注意が必要です。イベント期間中は毎日雪が降り積もることを想定して、厚手のコートやダウンジャケットを着ていきましょう。フード付きのものがあればなおよいです。
他にも、手袋、イヤーマフ、ニット帽などの防寒具はできるだけ身に着けておきましょう。また、道路に広がる雪や氷の対策として、靴は冬用のスノーシューズを履くことをおススメします。靴下の重ね履きやタイツを履くなどして、とにかく足/手/頭の末端を冷やさないことが重要です。
しかし、ただ防寒対策をすればいいというわけではありません。冬の北海道を訪れる人が陥りがちなのが、「外の気温を気にしすぎるあまり、室内の温度を考え忘れる」という状況です。真冬の北海道の室内の温度はかなり高めに設定されており、いったん外に出た後ショッピングモールや飲食店などに入ると、汗をかいてしまうほど外と内に寒暖差があります。
室内と屋外の寒暖差にやられ、体調を崩してしまわないためにはしっかりと温度調節のできる重ね着が必要です。インナーは長袖やカーディガン程度に留めておき、重ね着や防寒具を身に着けることで対策していきましょう!
- 厚手のコート・ダウンジャケット(フード付がベスト)
- 手袋
- イヤーマフ
- 帽子
- 冬用の靴
- タイツや厚手の靴下
旭川冬まつり会場周辺の3つの観光スポット
ここでは、旭川冬まつり周辺の観光スポットを3つほど紹介します。旭川冬まつりに行く前後に訪れることによって、旭川を最大限に楽しんでくださいね。
1. 旭山動物園
まず紹介させていただくのが、旭川市を代表する観光スポット、「旭川市旭山動物園」。立地的に国内で最も北にある動物園で、動物の行動や生活を見せる展示を導入したことでも知られています。2004年に「アザラシ館」を公開して以来、毎年来場者の数が増加中。園内には、レストランやショップもありますよ。
旭山動物園は、独創的なアザラシの展示方法やペンギン散歩などで人気を博してから、1頭のヒグマのために何億もかけてもともと暮らしていた環境に近づけたブースを作るなど、話題性に事欠かない動物園です。
ホッキョクグマやシロフクロウ、オジロワシなど北海道ならではの動物がたくさんいます。さらに、冬の旭山動物園ではペンギンショー「ペンギンの散歩」があるなど、冬ならではの楽しみ方をすることができるんです。
その中でも、普段は見られない夜の動物達の姿が見れる「夜の動物園」は大人気!
8月中旬と旭川冬まつり(2月中旬)の限られた期間でしか開催されていない夜の動物園ですが、夏は午前9時~午後9時まで、冬でも期間中は午後8時半まで開園時間を延長しています。普段はみられないような夜行性の動物が活発に動いている姿も見られるかも。
1度日中の旭山動物園に行ったとしても、夜にはまた別角度から楽しめます。さらに、旭山動物園には急勾配があるため坂を上り切ると町や動物園を見下ろすこともできますよ。夜景も楽しみの1つになりますね。
子どもがいなくても夜間のムードある雰囲気はデートにもピッタリ。可愛らしい動物を見るためのデートコースにもおすすめです。
なお場内は展示の構造上、急な坂や回り道が多くかなりの距離を歩くため、こまめに休憩を挟んでくださいね。
なんと、旭川雪まつりの期間には旭山動物園と会場を繋ぐ無料バスが運行しています!雪まつりを楽しんだ後、夜の動物園歩きを楽しんでみてください。
※開園時間などの具体的なスケジュールは変更する可能性があります。詳細は公式HPでご確認ください。
2. あさひかわ街明かりイルミネーション
「あさひかわ街明かりイルミネーション」は、例年11月後半から3月上旬まで行われている旭川のイルミネーションです。(2023年度は11月26日から3月5日まで)
開催期間中は、旭川駅から続く目抜き通りにおよそ14万球のイルミネーションが点灯されます。会場は5つのエリアで区切られており、それぞれのエリアで違ったイルミネーションを見ることができます。
厳寒の街を照らす、きらびやかなイルミネーションに照らされた風景は幻想的。ぜひ、イルミネーションと共にゆっくりと街歩きを楽しんでみてくださいね。
※公式HPでは展示されるイルミネーションの種類や、会場のマップを確認することができます。
3. 氷彫刻世界大会
「氷彫刻世界大会」は1973年から毎年開催されている、日本国内で唯一開かれる氷像の国際大会となっています。
会場は旭川駅からすぐの「平和通り買物公園」。平和通り買物公園は旭川冬まつりのサブ会場となっているため、旭川冬まつりを巡る途中でふらっと立ち寄ることが出来ます。
日本全国、そして海外から訪れた技術者が、40時間という制限の中でリアルタイムで氷像を作成します。世界レベルの職人の技を見ることのできるまたとない機会となっており、会場は多くの見物客でにぎわいます。
夜には作られた氷像がライトアップされ、旭川冬まつりの雪像とはまた違った美しさを見せます。先ほど紹介したイルミネーション、旭川冬まつりと合わせて、夜の旭川を最大限に楽しんでください。
2022年 氷彫刻世界大会【第63回旭川冬まつり】 (asahikawakorichokoku.com)以上、「旭山動物園」「氷彫刻世界大会」「あさひかわ街明かりイルミネーション」と旭川冬まつり周辺の観光スポットを3つほど紹介してきました。
冬の旭川の観光情報については別の記事でもまとめていますので、こちらの記事もぜひご覧ください。
まとめ
以上、「旭川冬まつり」について、その魅力やアクセス方法、周辺の観光情報について紹介させていただきました。
巨大な雪像、様々なアクティビティ、食の祭典、豪華ゲストによるトークショーがあり、周辺には魅力的な観光スポットが揃っている旭川冬まつり。間違いなく、冬の北海道を代表するイベントです。ぜひ、2月中旬に旭川を訪れてみてください!
また、旭川旅行の宿をお探しでしたら、私たちの温泉宿、「遊湯ぴっぷ」をご利用ください。旭川冬まつりの会場がある旭川市街地から、公共交通機関を使って1時間半、車を使えば30分ほどの距離に遊湯ぴっぷはあります。
遊湯ぴっぷは北海道の中心(比布町)に位置する宿泊施設。温泉、美味しい料理で旅の疲れを癒し、翌日の旅を元気にサポートしています。
遊湯ぴっぷの温泉についてはこちらの記事もご覧ください。
「遊湯ぴっぷ」の料理は、30年以上続く人気レストラン、仕出し会社が提供する料理で、宿泊された皆様よりご満足いただいております。
北海道比布町や旭川にお立ち寄りの際は、ぜひご利用ください。
また、遊湯比布のHPでは、他にも北海道観光に役立つ情報を数多く紹介しています。以下のおススメ記事もぜひ見てみてくださいね。